カテゴリー: パート

一般的なイメージではパートは主婦層が多く働いていて、アルバイトは学生が多いような印象がある。しかし、知っておきたいのはパートもアルバイトも法律的には違いがないということだ。一般的にパート勤務者には有給休暇取得や社会保険加入も可能なことはよく知られている。しかし、アルバイトも一定の条件を満たせば同じように社会保険の加入が認められているので、社会保険に加入したいのであれば雇用主に相談すると良いだろう。

よくある区別としては、アルバイトは短期から中期の採用になることが多い。繁忙期、夜間、土日などのアルバイトは多い。職務内容も正社員のサポートや一時的に増える特殊な仕事のこともある。短期雇用の場合には社会保険の加入や有給休暇取得の条件を満たさないこともある。介護の職場でのアルバイトのメリットは学校に通いながら、または他の仕事を持ったまま働けるということだ。介護学生などには働きやすい形態だ。また、他の業種で働いている人が介護職に変わりたいが決心がつかないときにも試験的に働くことも可能だ。パートのメリットとしては育児と両立できる条件のことが多いことだ。長期勤務が期待されており収入源として安定することも多い。また条件が合えば正社員に採用される機会もある。

いずれにしても、これらのメリットはあくまでも一般的な傾向である。介護の職場は、生真面目さや親切心が重視される。パートにしろアルバイトにしろ適性があると認められれば正社員への道も開けやすい。

介護職をパートで始めて、正社員になりたいと思うようになった場合、会社側へ伝える必要がある。会社側から正社員にならないかと持ちかけられることは、評価がものすごく高い場合を除き、ほぼ無いと言える。

自分から伝えたからといってすぐに正社員にしてもらえる会社は少ないだろう。なぜなら会社側からすれば、とても都合の良い存在だからだ。正社員は給与も高く残業代もしっかりと付く。また、福利厚生もしっかりと整っていて、働く側としては条件が良いが、会社側の負担は大きい。しかし、パートの場合は正社員やりも安い給料で、正社員とほぼ同じ仕事内容をこなし、福利厚生が十分に整っていない場合もあり、会社としては負担が少ない状態で雇えるからだ。
また、正社員の雇用は強く、リストラにすることは容易では無い。しかし、パートはリストラしやすい存在なのだ。その面でも必要な期間だけ雇っておけば良いとされる都合の良い存在である。出来れば正社員は増やさず運営していたいという気持ちが、会社側にはあると伺えるのだ。

会社によってはすぐに正社員にしてくれる所もあるが、何度も転換の話を持ちかけているのにも関わらず、断りが続いたり、一定期間働きぶりを見て評価し決定するなどと言われる場合は、信憑性が低くく期待せず転職した方が良いといえる。将来的に安定性のない仕事を続けるよりも、雇用が強く給料も高く、昇給の可能性のある正社員として働ける会社に就職していた方が良いからだ。

介護職に就く際には、正社員の比率がある程度高いものの、パートとして勤務する選択肢もあることを忘れてはならない。
介助作業を行なう際には、ある程度の体力を必要とするので、週5日の勤務が難しい場合には日数を減らして働く方法を選ぶと良いだろう。正社員には当直勤務が一定割合で求められる施設が多いが、パートであれば希望する時間帯の勤務が契約に盛り込まれれば契約内容が優先される。プライベートも大切にしたい場合はパートという働き方は非常に魅力的なのだ。
パートの仕事を探すときは「パートで働くなら介護職!」でおすすめの方法について紹介されていたため、時間があるときにでも読んで参考にすると良い。

しかし生活のために働いている場合は、日勤のみだと少し苦しいかもしれない。そこで夜勤に抵抗がなければ、夜勤の仕事も入れるとよいだろう。日勤と夜勤を組み合わせると生活リズムが崩れそうで嫌だという場合は、夜勤専門のパート勤務を行なう方法もある。
勤務時間は1日あたり12時間から14時間と長いものの、1勤務で2万円を超える報酬が得られることから、月に7日から10日程度の勤務でも日勤フルタイム勤務を週5日行った場合よりも給与額が多くなる可能性が高い。介護士の求人を見る際に、夜勤専門の仕事が掲載されていたら積極的に応募してみると良いだろう。

慣れてきた段階で正社員へと転換できる可能性もある。年齢に関係なく、身体が健康で介助作業に抵抗が無ければ、高齢化社会に伴い需要が急増している職種だけに、長期間の雇用が期待出来るわけだ。特別養護老人ホームの数は、職員不足により増設が伸び悩む状態にあるので、明るく積極的なタイプであれば、入所者に対する介助作業に挑戦してみると良いだろう。